
─ 令和6年度 事業報告・決算報告 ─
1.令和6年度 総括
令和6年度は新規利用者はなく、就労継続支援事業B型(以下、就労B型)の利用者が1名、年度途中に退所されました。また現就労B型利用者で初めて「在宅就労」という形での利用に変更された方が1名おられました。これまで「在宅就労」の希望者がいなかったこともあり、今回初の取り組みとなりましたが、今後在宅就労の希望者も受け入れできる体制を整えることができました。
給水施設の故障による休所や大雪の影響が数日ありましたが、新型コロナウイルスなどの感染症の事業所内での感染拡大はなく、全体の利用率は僅かに増えました。しかし、報酬単価の見直しによる生活介護の介護給付費収入の減収が大きく、非常に厳しい事業所経営が続いていることに加え、事業所開設から30年以上が経過し、建物や設備、生産活動の機械などの修繕や買い替えの経費の増加が大きな負担になってきている状況です。
約25年に渡り製造を続け、事業所の主力商品であった「星の子納豆」の製造に関しては、様々な問題が重なって事業の継続が困難な状況となり、年度末をもって事業を廃止したことに伴い、納豆事業に関わっていた利用者の方の新たな作業の確保が大きな課題となっております。
ジャムとへしこ製造に関しましては、県の省エネ設備支援事業やみずほ福祉助成財団の助成金を利用して新しい設備や機器の導入を行い、今後も安定的に事業を行っていける状況になりました。弁当事業は売上を伸ばしていますが、その分多くの人手が必要になっていることや、物価高騰の影響を一番受けている事業でもあるため、今後はその課題への対応を具体的に検討しながら事業を進めていく必要があると考えています。
長い間「食品加工」を中心に事業を展開してきましたが、現利用者や機器設備等の状況を考えると、大きな転換期に来ているため、現在の各種生産活動の在り方を改めて考え直す1年となりました。
2.利用者利用状況
- 生活介護事業(生産活動型)
- 定員 12名/現員 12名/実利用者数 9名/利用率 75.06%
- 就労継続支援事業B型
- 定員 28名/現員 23名/実利用者数 18.2名/利用率 76.83%
3.令和6年度 利用者月額平均工賃
- 生活介護事業(生産活動型)
- 令和6年度2,212円(前年度2,164円)
- 就労継続支援事業B型
- 令和6年度25,103円(前年度25,129円)
※B型は「計算上の特例者」を除く
4.令和6年度 各生産活動事業売上
納 豆 | 2,017,898円 | ジャム | 1,467,109円 |
へしこ | 6,456,693円 | 商 事 | 1,028,320円 |
弁 当 | 10,104,210円 | その他 | 537,349円 |
受託等 | 44,370円 | ||
合 計 | 21,655,949円 |
(前年度合計:23,340,821円)